2018年11月21日

吹くかな、探鳥会に冬を呼び込む木枯し一号?23日は探鳥会です!

23日は光が丘探鳥会です。
だんだん見えなくなる虫たち、だんだん見えてきた鳥たち。
この時期ならではの探鳥を日々楽しんでいます:
その①、声のヌシ探しリスニングバージョン。
まだ落葉していないので、頭の上で声が聞こえても姿を見つけるのは難しいです。
一年前に聞いたであろう冬鳥の声を聴き、あれ誰だっけ、と思い起こします。
おうちで音源を聞いて復習します。インターネット上でたくさん探せると思います。
探鳥会では、その辺の人に聞けば正解を教えてもらえます。
その②、声のヌシ探し現物バージョン。
沢山渡ってきているヒヨドリや、冬が近づきだいぶヒトとの距離が縮んできたシジュウカラ・コゲラ・メジロ・エナガ。
よく聞く彼らの声ですが、群れでいる中から今まさに聞いてる声を発している子を探したりしてます。
見つけたとき、あんたか、とちょっとにんまりしてしまいます。
特にヒヨドリとシジュウカラはお喋りのバリエーションが豊かなので、どんな所でこの声出してるの?という探求心が手助けしてよくやってます。
いずれもバーダー上級になってしまったり完全に落葉してしまうとさほど面白くないと思うのです。
今楽しむべき手法だと思って楽しんでいます。
あと、その③、カモの繁殖羽と非繁殖羽のハザマ探し。
カモ類は、この時期になると容姿を美しく変化させますが、それを繁殖羽と呼びます。
白子川のコガモやマガモは非繁殖羽でやって来ましたが、ずいぶん繁殖羽になってしまいました。
DSCN9825.JPG
光が丘公園のオナガガモも、絶好の楽しみ対象です(だいぶ進んじゃったけど)。
距離が近いので、羽毛が一枚一枚見えます。
くたびれた夏の羽毛ときれいな冬の羽毛が混ざっているのがわかって季節を感じます。

木枯らしが吹いて北から冷たい冬がやってきます。
一緒に冬の鳥たちがもっともっと来てくれます(と期待しています)。
しっかりあったかくして、こんな「初心者の特権☆今だけ探鳥」を楽しみましょう!
もちろんもう到着している冬鳥もいろいろいます!!
にほんブログ村 アウトドアブログ 自然観察へ


ちなみに昨年は
posted by つぶ at 14:25| 東京 ☀| 勝手に応援!光が丘公園探鳥会&探虫会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月10日

セキレイのハナシ第3回

セキレイのハナシ第1回ではハクセキレイとセグロセキレイを、第2回ではキセキレイを復習してみましたが、あのあと例のオジロなキセキレイをしばらく追跡していました。
そんなわけで、第3回はしっぽの話になってしまいます。

オジロなキセキレイに出遭ってから、ブームだった爪の観察をほっぽり出して、しっぽばっかり見ています。
最初に遭遇したのは10月31日、しっぽは真っ白でした(第2回参照)。
本来の色はどうだっけ?と羽の図鑑でキセキレイの尾を調べ、中6枚(T1-3) は黒、外6枚(T4-6) は白と知りました。
イメージだとこんな感じ:○○○●●●●●●●○○○
この時、図鑑の隣に出ていたセグロセキレイの尾は中8枚(T1-4)が黒で、外2枚(T5-6) が白でした。
同じくこんな感じです:○○●●●●●●●●●○○
そうなるとハクセキレイも知りたくなり、ページをめくるとセグロセキレイと同じでした。
尾羽は中央寄りが上(背側)に、外側が下(腹側)に重なるので、上から見ると黒く、下から見ると白く見えます。
ハクセキレイだと
DSCN9924.JPG
DSCN9907.JPG写真悪いですが。
キセキレイだと
DSCN9779.JPG
DSCN9819.JPGこれも写真悪!白く見えてます。
でも尾羽の配列を図鑑で確認したあとでも、なかなかフィールドで「あ、ほんとだ~」となる機会は少ないものです。
でも、せめてオジロちゃんの尾の状態を知りたい。
中6枚がすべて抜けているのか、それとももともと全部真っ白なのか(ついでに前者なら、生えてくる羽は本当に中の6枚なのか、全部白くてどこが抜けてたかわからないのか、この場合生えてきてもわからないのか)。
写真を上手に撮ってもらうか(自力はみなさまご存知の通りです)、自分の動体視力をアップするかがその場でわかって簡単なのですが、どっちもできないので1週間観察して尾羽が新規に生えてきたら前者(もちろん色もわかる)、生えてこなかったら後者だと思うことにしました。
そして3日後までは同じように見えたのですが、4日後:
DSCN9814.JPGうーん。
生えてきたのは間違いなし。
もしそれが白い羽なら透けてもこう見えないとは思う…後日要確認ですが、おそらく前者だな。
しっかり確認できたのはさらに3日後でした。
DSCN9923.JPGバッチリ!
次の疑問は一度に6枚換羽するのか、それとも引き抜かれたのか。
このあたりには小型の猛禽が多くいるので、つかまったものの逃げ延びたのかもしれません。

そして今日は、とうとうハクセキレイの尾羽をがっつりチェック。
DSCN9948.JPGあれあれ~○○●●●●●●●◎●○みたいな。
わりと図鑑通りじゃないことが多いのかも、とまた新しい間違い探しを楽しめました。
にほんブログ村 アウトドアブログ 自然観察へ
posted by つぶ at 19:43| 東京 ☀| ときどき野鳥の会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月08日

出会いの扉、開門中!キシノウエトタテグモ

今月初め、近所でこのおかたに遭遇しました:
PB043594.JPG「ヤバイ…」
キシノウエトタテグモのオス!
後ろ足がオオヒメグモの巣に引っ掛かっていますが、巣に吊られてる葉っぱを足掛かりに自力で脱出を試みている最中のようです。
葉の反対側には家主:
PB043595.JPG「しまったアタシの葉っぱが助け舟になっちゃってる!」
キシノウエトタテグモは、つくりがガッシリしていてキレイとかカワイイとかいうよりはカッコイイ!
巣はあちこちで通年見ることができますが、実は初対面です。(ちなみに巣を2014年4月から職場に展示してますが、さすがにぼろくなってきたのでそろそろポイします、まだ見ていないかたはぜひ見てね。)
キシノウエトタテグモは、地面に穴状の扉付きの巣を作り、その上だか横だかを通った獲物を戸をさっと開けてさっと捕えてさっと入っておうちの中でゴハンを食べる種類です。
つまりほぼ姿を見るチャンスがないのです。
ところがオスは秋に嫁探しの旅に出るため、巣から離れて徘徊します。
それが図鑑的には9月から10月。
そのため実はこの10月中、巣の周辺を集中的に彷徨い出会いを求めていました(ダメでした)。
諦めたばっかりの11月3日、探していたのとは全然違うところで出会えたこの喜び!!
PB083759.JPGそして翌日、なんと職場のトイレにも、ご遺体が。
この時期うろうろしすぎて民家周辺でもよく見るとは聞いていましたが、まさかの屋内、しかも自分の職場。
巣を探したいけど、土がほぼないのです、なので近隣からやって来たのでしょう。
ところで、2シーズン前の今頃にも、オオヒメグモの巣に掛かって既に食べられちゃった後のひからびたオスには出遭ったことがありました。
PB083717.JPGそして今日、また近隣で、でも全く別の場所の公衆トイレにも掛かっちゃってお亡くなりのオスがいました。
つまり今がチャンス・・・・・・そう、あなたのおうちにもひっそりと住んでいるかもしれないキシノウエトタテグモ。
今その出会いの扉は開かれています!
ご自宅で見つけたら、今度こっそり教えてくださいね!

ところで最初の子は、一時間後:
PB043616.JPG「やれやれ」
脱出成功していました。このあとお嫁さんが見つかってるといいなあ。
にほんブログ村 アウトドアブログ 自然観察へ
posted by つぶ at 15:05| 東京 ☀| ときどき野虫の会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする